パッチギ!

2005-12-20 04:30 :

井筒和幸監督作品。塩谷瞬、高岡蒼佑、沢尻エリカら出演。メチャよかったです。朝鮮高校に通う女の子に恋をした青年の話です。すさまじい喧嘩シーンが何度も出てきます。主人公は喧嘩はしませんけどね。温厚な役です。京都という町はこういう町であったのかという感じです。撮影されてる場所がわかる、あぁ、ここだ、あそこだ、っていうシーンもあって親しみを持ちつつみられました。オダギリジョーもなかなか面白いです。同志社出身の役です。「イムジン河」はすごくいい曲だなって思いました。僕もギターで弾き語りできるように練習しちゃおうかな!

恋にとっては国なんて関係ないですよね。そもそも、国ってなんだよって思いますね。でも、無理矢理日本につれてこられた人たちが日本という国を恨む気持ちを、誰も否定することはできないでしょう。被害者には、怒る権利があります。犯人のことを死ねばいいと思っていいのは被害者だけだと思うんです。その意味で、犯人が国という組織なら、国を恨むのは当然ですよね。

日本と朝鮮の間にある歴史的な事実、日本に無理矢理つれてきたこと、人として尊厳ある扱いをしていなかったこと、これらの事実はたぶんみんな認識してるんじゃないかなと思うんです。それに対して、人として悔しくも情けなくも思います。でも、人を好きになることは、個人と個人のことで、誰にも止められないと思います。日本という国を恨んでいる人に対して、その気持ちを否定することはできませんが、その子や孫の自由を確保してあげて欲しいなとは、思います。劇中で、「日本の」青年に対して、日本人に対する恨み言を述べる人の台詞があります。気持ちはわかります。でも、犯罪者の子供は犯罪者でしょうか?僕は大日本帝国という犯罪者集団の血を引いているかもしれません。でも、僕自身は犯罪者でしょうか。

国なんてのはですねぇ、便宜的に作った集まりにすぎないんですよ。そこに愛とか芽生えるわけないんです。少なくとも、僕は愛さない。愛する対象だとは思ってません。また、愛するものは自分で決めますし、自分以外に決めさせない決められないと思いますので、国を愛せよと言われてもどだい無理な話です。それと同じように国を憎むということも理念的には、意味のないことだと思います。ただ、先ほど述べたように、実際に受けた被害による行き場のない怒りを、国というものしか憎めない実情はしかたないと思います。いくら戦争犯罪者を祭り上げても(祭り上がったのか疑問ですが)、それが国かと言われたらそうではないのではないかと思いますし。結局、抽象的な「国」を、あるいはそれを具現化する意味で、全日本「国民」を恨むしかないといえばないのかもしれません。

ちょっと映画そのものから話がそれましたが、映画自体は非常によくできていて面白いと思いました。恋が実ってよかったね、、、

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